言葉に残しておきたいことがあったので書いておこうと思います。
2週間ほど前に、祖父が病院を受診したときに、ちょっと違和感がある気がすると担当医に伝えたそうです。(以前低ナトリウムの症状が出ていたのでそれかなと思ったそうです)担当医は一度MRIを撮っておきましょうということで撮影したそうです。
祖父は今年4月ごろに肺炎、そして肺ガンの放射線治療をしておりました。治療前に他に転移してるとこはないか調べてから放射線治療に臨んておりました。それから4ヶ月、先程のMRIの結果は脳に転移しているとのことでした。
突然、母からその話を聞いて私は呆然としてしまいました。造影剤を入れてのMRIを撮り、結果を祖父母、母、叔母で話を聞きに行きました。
祖父の選択肢は2つでした。
- 治療をせず、そのまま。その場合、余命半年。
- 脳腫瘍の手術をする。
どっちを選択したとしても、一度会いにいきたくて姪っ子と一緒に自宅を訪問しました。
別に何も変わりない姿で迎えてくれました。どこか痛いとか、ここがおかしいとか何も症状がないのです。でも祖父は「何もせえへんかったら、半年しか生きられへんねん。痛いかもせえへんから、頑張ろうかな。」と話していました。その傍らで祖母が泣いていました。「おじいちゃん、どうなるか分からないのよ。」と祖母を不安を抱えていました。
5日前に手術を受けました。予定では6時間ほどと聞いてました。今は面会制限があるので、一人で手術に向かったはずです。予定より1時間ほど遅れて、手術は無事終わったと連絡がありました。
3日前、酸素濃度が低いと連絡がありました。酸素入れててもサチュレーションが92くらい。肺炎を併発してるようでした。抗生剤を投与されて、様子を見るとのことでした。以前も肺炎になっていたところがまた影になっているそうです。
2日前、昨日より落ち着いてきてると連絡があり、一安心してました。このままゆっくり快方に向かえばいいなと思いました。
昨日、母から電話。涙声で「挿管せなあかん。」と連絡がありました。母は悩んでたと思います。延命処置をするのかどうか。祖父にしんどい思いをして欲しくないとずっと思っていたのだと思います。挿管して呼吸器つけて祖父はしんどい思いをしてしまうのか、一度つけたら外せないのではないのか、何もせずと判断したらいいのか。家族に決断を迫られていたはずです。その頃私は、祖父の入院している病院に向かっていました。「もう、待てないから挿管する」と連絡が来ていました。
私がついた頃には、挿管されて寝ている状態でした。
少し待っていると主治医が来て説明してくれました。
- 肺炎を起こしている
- てんかん発作が起きている
- 挿管した方が祖父は呼吸が安定して楽になる
- 3、4日経過を見ます
とのことでした。
てんかんが起きると自分の痰、唾液を誤嚥して再び肺炎が悪化してしまうので、今回挿管することになったとのこと。
面会制限だったのですが、HCUのお部屋の外から祖父の姿を見ました。普段から言葉少ない祖父ですが、いつも気にかけてくれていたと思います。がんばって欲しいと願っています。
突然、いつでも会えるわけではないと突きつけられました。この前会ったときは何ともなく話してたのにと思うと涙が止まりません。今の頑張ってる祖父が元気になって欲しいと思ってます。
今回、ヴァイオリンについてのことを書けそうになかったのでこのような形になりました。皆様も大切な方との時間はとても貴重なものです。大切にしてくださいね。